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日々の未来(6) ◆gFOqjEuBs6 冷たい風が、頬をくすぐる。 高町なのはは、己の身を抱きよせるようにしながら、目を覚ました。 殺し合いの会場とは言え、夜の気温は薄着で眠るには少し肌寒い。 結果として、熟睡に至る前に高町なのはを目覚めさせたのは、夜の風だった。 「ここは……?」 周囲は、見渡す限り瓦礫の山であった。 原形を留めた建造物など、この場所を中心に直径1キロは存在しないように思えた。 何もかもが壊された廃墟の山。街に降り積もる煤けた灰。 そのどれもが、先刻までの戦闘の激しさを物語っている。 「キングは……皆は……!?」 そうだ。全てを思い出した。 自分はつい先刻まで、仲間達と共に戦っていたのだ。 共に一つの光となって、悪の権化たるキングと戦っていたのだ。 未だ靄が掛ったような思考を振り切って、全ての記憶を取り戻してゆく。 まずは仲間達の安否。これは最優先で考えなければならない。 ヒビノ・ミライ、天道総司、アンジール・ヒューレー。 出会ったばかりとは言え、掛け替えの無い仲間だ。 その姿を求めて、周囲の瓦礫をもう一度見渡す。 「天道さん……!」 やがて見付けたのは、一人の仲間。 瓦礫の影に横たわっていた仲間の元へと駆けより、その身を起こす。 脈は正常。顔色は悪いが、瓦礫によるダメージも見受けられない。 それは偶然か、まるで天道を避ける様に瓦礫が散乱していたからだ。 この分ならば大丈夫だろう。最初に出会った頃と比べれば、幾分かマシだ。 次に、あとの二人の仲間の捜索を開始。 程なくして、天道と同じ様に横たわるアンジールを発見した。 「アンジールさん……!」 即座に駆け寄り、その安否を確認する。 アンジールの戦いは、天道やミライのそれとは決定的に違う。 カブトやメビウスに変身した彼らと違って、アンジールは生身で戦っていたという事。 それ故に肉体へのダメージも大きかったらしく、やはり天道よりは重症に見えた。 全身を血で汚したその身体を何とか起きあがらせ、脈を取る。 「まだ生きてる……早く手当をしないと……!」 ボロボロに痛めつけられてはいるものの、まだその命は燃え尽きてはいない。 早く何処かへ運んで治療すれば、助かる可能性は十分にある。 だが、現状では傷ついた二人を連れて移動する手段がない。 まずは天道とアンジールの二人に治癒魔法を行使し、最低でも歩けるようにならなければならない。 天道が回復すれば、二人で協力してアンジールを治療出来る施設まで運べばいい。 ……と、そこまで考えて、なのはは一つの事実に気付いた。 「ミライ君が……居ない?」 そう。何処を探しても、ミライの姿が無いのだ。 先程までここに居た仲間達の中で、ミライだけが居ないのだ。 否。ミライだけではない。この場から、ミライと共に消えて無くなった男が居る。 先程まで自分達を散々に苦しめ、最期の最期まで減らず口を叩き続けた男。 スペードのカテゴリーキング……名前は、キング。 「そうだ……あの時……」 そして、全てを思い出した。 メビュームフェニックスとなって、キングを飲み込んだ直後。 あの灼熱の炎の中で、何があったのかを――。 ◆ これ以上、キングに無駄な殺戮をさせない。これ以上、誰も悲しませない。 その為にも、揺るがぬ悪……怪人キングを、この世界から完全に消し去る。 絶対に死なず、消滅もしない不死生物。その法則を無視し、不死生物を消滅させるというのだ。 簡単な事では無い。それこそ、あらゆる物理法則を無視出来るだけの力がないと不可能だ。 そして、それを成す為の力が、不死鳥の勇者――メビュームフェニックス。 燃え盛る炎となったメビウスが、キングを飲み込んだ。 周囲の建物を焼き尽くし、崩壊させてゆく。まさに、圧倒的灼熱。 と言っても、それくらいは出来て当然。これは光となった者達の、魂を燃やした攻撃なのだ。 自分の命と魂の炎を燃やし尽くして、悪を焼き尽くす――。 その衝撃が、生半可なものである訳がない。 しかしながら、キングもさるもの。 本来ならば不死であるが故に、その執念も相当のものであった。 炎の不死鳥となったメビウスがキングの身体に組み付き、その炎で焼き尽くさんと迫る。 黄金の装甲は全て煤と消えた。剥き出しにされた、鈍くくすんだ黒金の筋肉。 こうなったキングは最早、裸の王様も同然だ。 しかし、それでも王は王。 「無駄だよ! 僕は死なないって言ってるだろ!」 「それでも、お前をこのまま野放しには出来ない!」 自分の命と引き換えに、魂の炎を燃やす。 ミライの絶叫と共に、メビウスの身を包む不死鳥の炎が更に熱く燃え上った。 よもやキングも、不死である自分を消滅させようとしているなどと思いもよらぬ事だろう。 だからこそ、キングにはここまでして自分を苦しめようとするミライ達が理解出来ずにいた。 「なんだよ、死なないって言ってるのにさ……! 結局お前たちも僕を苦しめたいだけなんじゃないか! 何が正義の味方だよ、この偽善者共が……!」 「それでも善だ……! お前を倒せるなら、今は偽善者だろうが構わない!」 メビウスの炎の中で、アンジールが絶叫した。 キングには、クアットロを殺された。愛する者の命を、まるで玩具を壊すかのように奪われた。 家族を奪われたという辛い事実が、アンジールにこの上ない程の愛憎を抱かせる。 だけど、今はもうそれだけでは無い。それだけで済むレベルの話では無くなって居るのだ。 こいつを逃がせば、これからも大勢の命が弄ばれるに決まっている。 二度とクアットロの様な犠牲を出さない為にも、こいつだけは倒さなければならないのだ。 その為ならば、例え偽善者だなどと罵られようが構う事は無い。 「倒す? 無理だって! 勝機が無いって分かってるのに!?」 「例え勝機は無くとも、希望はある!」 「そうだ! 希望がある限り、俺達は諦めない!」 「そして諦めない限り、僕達の可能性は無限大なんだ!」 信じる心が、不可能を可能にする……それが、ウルトラマンだ。 例え本来ならば不可能であったとしても、希望がある限り絶対に諦めはしない。 諦めない限り、ウルトラマンと、ウルトラマンが信じた人間の可能性は、無限大。 ミライの絶叫と共に、不死鳥の炎がキングの身を焼き焦がして行く。 キングの身体が、少しずつ粒子と消えて行く光景。 「お前ら……まさか!? そんな、ありえない! だって、僕はアンデッド――」 「これが私達の……人間とウルトラマンの、心の光の力なんだよ、キング……!」 「あり得ない! 不可能なのに……! こんな力……お前たちこそ化け物じゃないか!」 「違う――!!」 絶叫される、圧倒的な否定。 この力は、化け物の力などではない。 ただ奪う為に振るわれる、暴力的な力などと同じであってはならない。 これは、人の心の光が重なって生まれた新たな力。 そして、その使い方は―― 「――未来を切り拓く力だっ!!」 いつの日か、人間がウルトラマンと肩を並べて宇宙を飛べる日が来るまで。 そんな未来が訪れるまで、ウルトラマンは人間達の心の光を信じ続ける。 その為にも、こんな所で散っていい筈の無い命を、守り抜く為の力。 信じた皆が一緒に居てくれる。だから輝くこの力。だから燃やせるこの命。 最早この力に、不可能などあり得ない。 「あぁそっか……もういいよ! もうつまんなくなっちゃった! そんなに僕を消したいなら、お望み通り消えてあげるよ!」 緑の血液を吐き出しながら、キングが嘯く。 その声には、再び喜色が込められていた。 まるで、新しい興味を見付けた子供の様に。 「でも、僕一人では死なない! お前らの心も連れて行く!」 高らかに宣言し、キングがメビウスの肩に掴み掛った。 最早、キングに残された力は残り少ない。 装甲も武器も全て消失した今、戦力となり得るのはこの身体一つ。 それでも、メビウスの身体に組み付いて、最期の足掻きを見せる。 キングの身体から、アンデッドとしてのエネルギーが溢れ出した。 「お前が守りたかった人間たち、皆僕と一緒に逝っちゃえよ!」 メビウスとなって戦う四人と一匹の間に奔る、緊迫。 コイツはもう、生への執着を捨てている。 元々“命を大切にする”など考えもしない男だったのだ。 自分の命がここで消えると知った所で、それ程の執着はない。 ただし、悪質な事に自分一人で死ぬつもりもないらしい。 「私達全員で生きて帰るって約束したんだ……! こんな所で――」 「無理無理! 僕だって命がけなんだ、お前らだけ生き残れると思うなよ!」 「そんな事は……させない! 皆の命は、僕が守る!」 刹那、メビウスの中で、三人は感じた。 自分達の意識が、徐々にミライから離れて行く事に。 そして気付く。ミライが今、何をしようとしているのかに。 「総司さん。アンジールさん。なのはちゃん。フリード。 ここまで僕と一緒に戦ってくれて……本当にありがとうございます! 皆さんが居てくれるなら……僕はもう、何も怖くありません」 「やめろ、ミライ! 今際の言葉など聞きたくない……!」 天道が、メビウスの光の中で手を伸ばした。 だけど、その手は何も掴めず、ただ空を掴むのみ。 次第にミライの光から、後の全員の意識が遠のいていくのが、自分達にも分かる。 だけど、ここで意識を手放せば、掛け替えの無い者を失ってしまう。 それが分かっているから、少しでも抵抗しようとする。 「本当に、ありがとうございます……皆さん!」 されど、それ以上の抵抗は無意味であった。 刹那、メビウスの身体から炎とも光ともつかない弾丸が飛び出した。 メビウスの身体から強制的に射出されたその光は、メビウスの後方へと撃ち出された。 それらは、キングの視界の奥でそれぞれの形を取り、三人の人と、一匹の竜の形を形成。 全員で一緒に不死鳥となって、キングを倒す。 その為に心を重ねたのに……今、彼らの心はもう一度離れ離れになった。 それが何を意味するか。そんな事は、キングにもすぐに理解出来た。 「お前まさか……たった一人で死ぬ気で……!」 「これは“死”じゃない! 皆の命を……! 皆の未来を守る為の……!!」 少しずつ、少しずつ。炎とメビウスが一つになって行く。 何処までがメビウスで、何処からが炎なのか。その境界が揺らいでいく。 それはまさしく、メビウスの身体が炎の中へと溶けて行く様に。 やがて形を失い、黄金の光と灼熱の炎の境界が完全に消失。 同時に、爆発的な灼熱がメビウスを起点に発生する。 黄金の輝きを含んだ炎は、一気にキングの身を焼き尽くさんと燃え盛る。 同時に、周囲のあらゆる建造物を巻き込んで、何もかもを灰に変えて行く。 されど、守ると誓った仲間達には、瓦礫の一つたりともぶつけはしない。 意識を失い横たわる仲間達へと迫る瓦礫や火の粉を、メビウスの輝きが振り払う。 最期に残った力で、キングを焼き尽くし、仲間達を守り抜く。 無限大の可能性を、未来へとつなげる為に。 「やめろよ……お前、何処まで面白くない奴なんだよ……! なんで、こんな事……!」 「僕達ウルトラマンは、これからもずっと人間と共に歩んで行くと決めたんだ! その為にも! 人間と共に歩んで行く未来の為にも! ここで皆をやらせる訳には行かないんだ!」 これからもずっと……ウルトラマンは、人間と共にある。 例え人間の心の中から闇が消えないとしても、その心には確かな光がある。 心の中に、光と闇を両方抱いて、それでも走り続けるのが人間だ。 どんな矛盾を孕もうが、そこに存在し続ける。生きる意志を持って、未来を目指す限り。 そして生きている限り、彼らが信じた人間たちの心の光は無限の可能性を持っている。 そんな無限の未来を守り抜く為にも、大切な仲間達をここで死なせる訳には行かないのだ。 その為なら、自分が犠牲になろうと構いはしない。 ここで出会った大切な仲間達が、ミライの意思を継いでくれる。 どんな困難であろうと、こんな殺し合いをブチ壊して、皆で脱出してくれる。 そうしたら、彼らはきっと、もっと多くの命を守る為に戦ってくれる事だろう。 だから、ここで命を燃やし尽くす事に、何の躊躇いも感じない。 今度こそ本当に――もう何も怖くは無かった。 ◆ 不死生物は、絶対に死なない。 絶対に消滅する事も無いし、絶対に壊れる事も無い。 確か、自分達はそんな命を与えられていた筈なのに――。 (あれ……僕は……) 最早キングの身を守るものは何もない。 最高の盾も、最強の剣も。黄金の鎧も、鋼鉄の仮面も。 それだけじゃない。今はもう、この身体すらここには無い様に感じる。 もう自分には、何も残されてはいない。何もかもが無くなった。 圧倒的な虚無感が、キングの心を覆っていく。 が、それは一瞬。すぐにキングの心を、黄金の光が照らして行く。 (嗚呼、なんだよこれ……綺麗だなぁ) 最早、何処から何処までが自分の意識なのかも分からない。 黄金の光と灼熱の炎に包まれて、キングの意識も溶けて行く。 走馬灯の様に流れ込んでくるのは、アンデッドとしての一万年の記憶。 それから、数万年をウルトラマンとして生きて、大切な事を地球で学んだ男の記憶。 何もかもの境界が無くなって、一つに溶けて行く姿は、見た事も無い程に美しかった。 最期にこんな綺麗な光景が見えるなら、これはこれで良かったのかな、なんて柄にもない事を考えてみる。 もう自分は、カードに封印される事は無い。 無限に続く牢獄の様な苦痛を、もう感じなくてもいいのだ。 何故なら自分は、ここでメビウスの光と共に虚無へと還るのだから。 やがて自分で何かを考える事も無くなって行く。 意識が溶けて、少しずつ消失して行くのだ。 そして間もなく、完全に消えて無くなる。 黄金の光と灼熱の炎が完全に消える頃には――。 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード 消滅】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 消滅】 「ありがとう」 ここに、感謝の言葉と共に、決別を告げた少女が一人。 瞳に涙を浮かべて、心と身体に傷を負って。それでも、立ち上がる。 未来を守る為に戦い、無限の光の中で散った男を、なのはは忘れない。 例えどんな苦しい戦い経ても、どれだけの時間が経っても。 嗚呼、例え悠久の時が流れようと、絶対に――彼の名前を忘れてはならないのだ。 自分達を生かす為に犠牲になった男の名前を、まだ若い心に刻みつけて。 これから無限に続いていく日々の未来を、なのはは生き抜いていく。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、弁慶のデイパック(支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER) 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。絶対にヴィヴィオを救出する。 1.天道とアンジールを回復させる。 2.天道と共にゆりかごに向かい、ヴィヴィオを探し出して救出する。 3.極力全ての戦えない人を保護して仲間を集める。 【備考】 ※金居を警戒しています。紫髪の少女(柊かがみ)を気にかけています。 ※フェイトとはやて(StS)に僅かな疑念を持っています。きちんとお話して確認したいと考えています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】無し 【道具】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.……(気絶中) 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※PT事件とJS事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 ※なのはとヴィヴィオの間の出来事をだいたい把握しました 【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大)深い悲しみと罪悪感、脇腹・右腕・左腕に中程度の切り傷、全身に小程度の切り傷、願いを遂行せんとする強い使命感 【装備】リベリオン@Devil never Strikers、チンクの眼帯 【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:……。 1.……(気絶中) 【備考】 ※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。 ※『月村すずかの友人』のメールを確認しました。一応内容は読んだ程度です。 ※オットーが放送を読み上げた事に付いてはひとまず保留。 Back 日々の未来(5) 時系列順で読む 投下順で読む アンジール・ヒューレー 高町なのは(StS) 天道総司 クアットロ ヒビノ・ミライ キング
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業火と煙にまみれるアースラのとある一角・・・ そこに一人の男が佇んでいた・・・ 「さて、”野暮用”も片付いたし、目くらましもこの位で十分だろう。 では、本命を果たしに行くか・・・」 その男の右手には、朱雀のデバイス、ランスロットが握られていた・・・ 同じ頃、カレンやクロノ、エイミィはなのはの証言を元に八神朱雀のデータの 再検証を行っていたのだが、やはり彼のデータが見当たらず、困惑していた 「ダメ。やっぱり該当データが無い・・・どうして?地球の人達の全て個人情報は 国連のデータベースから逐一更新しているのに・・・」 「アヴァロンのデータはミッドチルダの本局から受け取った古いデータなんだけど このデータにすら彼の情報が無いなんて・・・」 「フェイト、君は以前から彼の事を知っていたんだろう?何故僕達にそれを 報告しなかったんだ?」 「そっ、それは・・・」 朱雀の素性についてクロノがフェイトを糾弾しようとした、その時・・・ 突如として発生した轟音と振動でその場に居た者達全てが床に倒れこむ 「何だ!?今のは!?ブリッジ、応答しろ!!」 リンディ同様、クロノ達もブリッジと連絡を取ろうとするがやはり一切の応答が無かった・・・ 「・・・何かトラブルでもあったのか・・・?僕はブリッジに行きます! 皆はここで待機していてください!」 「待ってクロノ君!私も行くわ!」 「私も!!」 「アタイも行くよ!」 カレンとエイミィ、そしてアルフがクロノとの同行の意を示し、彼もこれを承諾する 「・・・分かりました。フェイト、君はなのはの傍にいてくれ。状況を確認したら 僕達も直ぐに戻る。いいね?」 「・・・はい・・・」 こうしてクロノ達はなのはとフェイトを救護室に残し、ブリッジへと向かう。 だが、その途中で彼等が見たアースラの惨状に一同は呆然とする・・・ 「・・・こっ、こんな事って・・・」 アースラの廊下に充満する爆炎と噴煙・・・それらが彼等の行く手を遮り、廊下の端々では 多くの局員達が彼等に助けを求めていた 「・・・ともかく今はこの火災を何とかしなくては・・・いくわよ、クロノ君、アルフさん!!」 「ええ、分かってます!!」 「あいよっ!!」 カレンとクロノはそれぞれのデバイスを展開し、絶妙な連携で火災を鎮火させていった カレンの発生させる風の魔法で火の勢いを弱め、クロノの氷魔法で火元を一気に断つ・・・ アルフは結界魔法を張り、負傷した局員達を身を挺して護り、 エイミィもまた、局員達を安全な場所まで誘導し、クロノ達の消火作業に一役買っていた 「クロノ君!!皆を救護室に!!」 「・・・駄目だっ!!せめて付近の鎮火が済むまで待ってくれ!!」 エイミィの提案をクロノが一蹴する 「なんでさっ!?」 「この火の回り様・・・、明らかに人為的な物だ。もしかすると奴の、八神朱雀の仲間が アースラ内部で破壊活動を行っているのかも知れない・・・」 そして一方・・・ 八神朱雀の捕らえられている第二留置室・・・ そこに一人の男が突如ドアを突き破り中に入り込んでいた・・・ 「・・・無様だな、八神朱雀・・・」 男はそう言いながら右の手の平に魔法陣を発生させ、朱雀のバインドを全て解除した 「・・・貴方は、確か・・・ジェレミア・・・さん・・・?」 長時間バインドで繋がれていたので手足の感覚が戻らず、おぼつかない足取りで 起き上がりながらも朱雀は自分の目の前にいる人物にそう尋ねた 「・・・ほう、覚えていたとはな・・・まぁいい、話は後だ。行くぞ」 「・・・どこへ、ですか・・・?」 「決まっているだろう。貴様の妹や供の者の所にだ。このままここに留まっていても・・・」 「・・・妹や皆の所の戻って、今更僕に何をしろと・・・?」 朱雀は死んだ魚の様な目つきでジェレミアを見つめ、そう尋ねた そんな彼の表情を見たジェレミアは溜息をつきながら彼に悪態をつく・・・ 「ほう、そうか。ならば貴様は自身の妹の死に目にも立ち会わず、管理局の奴等の言いなりに なって只その日を生きるだけの屍の様な人生を送ると、そういう事か」 朱雀はハッとし、目を大きく見開いた 「貴様は妹や供の者が誰かに殺されてもそれを観て見ぬ振りをすると・・・? 大した物だな・・・その様な人でなしだったとはな・・・それでは貴様の妹は・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」 朱雀は怒りを露わにし、ジェレミアの胸座を掴みあげた 「・・・貴方は知っていたんでしょう!?闇の書の本性をっ!!なら今更僕達がどう足掻いたって 妹が助かる手立ては・・・!!」 「・・・それで、そう言って貴様は諦めるのか・・・?」 「えっ・・・?」 ジェレミアの意外な発言に朱雀は驚き、思わず手を離してしまう 「・・・私は以前言った筈だぞ。”運命を覆す”、と・・・。貴様の妹に降りかかっている厄災も もしかすると、振り払う事が出来るやも知れない・・・。その可能性を信じ、挑もうと・・・ 貴様はそう考えようとはしないのか・・・?」 「・・・出来るんですか・・・そんな事が・・・?」 「・・・貴様の持つ”力”を上手く使えば、道は拓けると、私はそう考えている・・・ だからこそ私は貴様を助けに来たのだ・・・」 朱雀は沈黙し、考え込んでしまう・・・ そんな彼にジェレミアはランスロットを手渡す 「・・・留まるも進むも貴様の自由だ。だが、一度失った”モノ”は二度と戻らぬ・・・ それをよく考えた上で行動するのだな・・・で、どうする?私と共に行くか、それとも・・・?」 朱雀は自身の心の中で理想と”現実”の狭間で揺れ動いていたが、彼の心の中に 優しく他人想いなはやての表情が浮かび上がり、やがて只はやてに遭いたい、 遭って話がしたい、と、その想いが彼の心を占めていった 「・・・解りました・・・。それで、先ず僕は何をすればいいんですか?」 朱雀は覚悟を決め、ジェレミアに問いかける 「・・・ようやくその気になったか・・・先ずはこの艦の非常用転移ゲートに向かうぞ。 生憎私は個人単位での転移魔法しか使えんのでな・・・ デバイスを展開しろ。ゲートに向かう途中で戦闘になるかも知れん。」 「解りました。ランスロット、頼む。」 (Yes,My lord.Bariiier Jacket,set up) ランスロットが騎士服型のバリアジャケットを展開し、朱雀の身体に纏わせた 「・・・よし、では行くぞ。私について来い。」 「・・・はい」 ジェレミアに促され、朱雀は留置室から脱出する。その直後、彼はバインドで繋がれた 武装局員達を目の当りにするのだった 「彼等は、僕が戦った特務師団の・・・」 「ああ、そうだ。目障りだったので今は大人しくしてもらっているがな・・・ 行くぞ。そんな奴等に構っている暇は無い。」 二人がその場を離れようとした時、武装局員の一人が朱雀に警告する 「貴様等・・・!こんな事をして只で済むと思っているとでも・・・!!」 朱雀はその男に申し訳なさそうに深く一礼し、その場を立ち去るのだった・・・ その頃、ルルーシュとリンディはブリッジに到達していたが、未だ通信機能が戻らず それの復旧作業に奮闘していた 「・・・つまり情報、通信系の全機能がやられているだけで、艦の管制機能は生きているのだな?」 アースラの管制員にルルーシュが問いただす 「・・・はい。他にも幾つか破壊された箇所はありますが、現在の艦の管制能力に 支障をきたす程ではありません。ただ、アースラ内部の全てのデータベースにウィルスが 仕掛けられた様で、それにより内部の状況を正確には把握出来ていません。」 「・・・そうか。ではアヴァロンと回線を繋いでくれ。私に考えがある。」 「了解!」 アースラの残存回線をアヴァロンに?げ、メインモニターにシャーリーの顔が映し出される 「ルル!どうしたの!?急にアースラの通信が途絶えちゃって・・・」 「・・・現在アースラ内部が何者かによる破壊工作を受けている・・・」 「ええっ!?それって・・・」 「話は後だっ!!アヴァロンのドルイド・システムをアースラの管制システムに繋げ 通信システムの補佐に回させろ!!最優先だ!!それと第一、第二部隊を転移ランチャーに待機、 アースラのブリッジに転移先を繋ぎ、準備が出来次第緊急発進させろ!!いいな!?」 「はっ、はいっ!!」 困惑するシャーリーに対しルルーシュは半ば強引に命令を下した (・・・敵の目的が八神朱雀の奪還だというのは容易に想像出来るが、俺が今ここを離れれば ブリッジを護る者が居なくなってしまう・・・!ちっ、手詰まりか・・・! せめてカレンやクロノ、もしくは留置室に居る第三部隊と連絡が取れれば・・・) ルルーシュの心の中に焦りの色が見え始めていた・・・ アースラ内部が大混乱に陥っている最中、救護室でクロノ達の帰りを待っていたなのはと フェイトであったが、通信機能が未だ回復しない事に焦りを感じたフェイトが 自分もブリッジに行くと言い出すのだった 「・・・おかしい。未だに通信途絶だなんて・・・ごめん、なのは。皆が気になるから 私もブリッジに行ってみる。なのはは此処で待ってて。直ぐに戻るから」 「・・・うん、気を付けて・・・」 力無く返事をするなのはが少し気掛かりではあったが、フェイトは彼女を残し 救護室を飛び出そうとした、その時だった・・・ 「・・・キャァッ!!」 「・・・えっ!?フェイトちゃん!?」 フェイトの突然の悲鳴に驚き、慌てて救護室を飛び出すなのは。 そこで見た光景に彼女は呆然とした・・・ 「すっ・・・朱雀・・・さん・・・」 「・・・なのはちゃん・・・」 ジェレミアとぶつかり、尻餅をつくフェイトであったが、事態を察知し、なのはの前に 立ち塞がり彼女の盾になる 「なのは、下がって。彼等は私が相手をするから」 「でっ、でも・・・」 フェイトの発言に対しなのははただ狼狽するばかりだった。そして一方・・・ 「チッ!ガキ共が・・・!ここは私がやる。貴様は先に・・・」 「・・・いえ、ここは自分がやります」 朱雀の甘さを知っていたジェレミアがなのは達を自ら始末しようと考えて朱雀に そう言いかけようとしたが、逆に朱雀にそれを阻まれてしまった 「・・・討てるのか?貴様に・・・。下手な甘さは自らの首を絞めると・・・」 「・・・大丈夫です。任せて、下さい・・・」 朱雀はジェレミアに背を向けたまま彼の右腕をギュッと掴みそう嘆願した 「・・・よかろう、ただし手短に済ませろ。ここで時間を食う訳にはいかぬ、分かっているな?」 「・・・ええ・・・」 朱雀はジェレミアの右腕を離し、ゆっくりとなのは達の許へと歩み寄っていくのだった・・・ 戻る 目次へ 次へ
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Knight of the Rose(後編) ◆9L.gxDzakI そこから先の激戦は、まさしく筆舌にしがたいものだった。 奴らの常識外れの戦いの中で、倒壊させられた建物は、既に十軒に迫ろうとしている。 「何だよ、これ……」 それだけしか呟けなかった。 歴戦の勇士たるヴィータですらも、そんな頭の悪い感想を、一言漏らすので精いっぱいだった。 セフィロスが紫の剣を振るえば、アーカードが白の十字架で受け止める。 アーカードが銃弾を解き放てば、セフィロスの疾風が叩き落とす。 人間の戦いではない。 たとえ自分にグラーフアイゼンがあって、あそこに飛び込んでいったとしても。 生き残れる自信が、ない。 轟音が鳴り響いた。 3階建てほどの小さなビルが、ずぶずぶと地面へと沈んでいった。ああ、とうとうこれで十軒目だ。 もはや人のなせる業ではない。 常識も理性も何もかも、決して追いつかぬ激戦が、目の前で展開されている。 果たして奴らと同じように、制限下にあるこの身体で、これほどの戦いができるだろうか。 確かなことがひとつある。 こいつらは生かしておいてはならない。 たとえ決着がついたとしても、どちらか一方でも生き残った瞬間、奴らはこの地の全てを殺す。 この場に呼び寄せられた全員が、この圧倒的な力の前に、成す術もなく蹂躙されてしまう。 ミライも、シャマルも、ザフィーラも。 「!」 視線の先を漆黒が駆けた。 灰色の壁を突き破り、弾きだされたセフィロスの身体が、眼前の虚空を通り過ぎた。 くるりと空中で回転し、その衝撃を押し殺し、ブーツをアスファルトへとつける。 がりがり、がりがりと。硬質の大地を削るかのように、ブレーキをかける両の脚。 迫るものがあった。 真紅が彼方より飛びかかった。 ぐちゃりぐちゃりと音を立て、引き裂けた皮膚を修復しながら、あのアーカードが飛びかかる。 「お前と戦ったことで、分かったことが一つある」 言葉と共に、繰り出されたのは紫の刃。 憑神刀の魔性の一太刀が、パニッシャーの直接打撃を、真っ向から受け止めた。 「お前は不死を謳っていながら、その身のたった一ヶ所だけを、頑なに守り続けている」 瞬間、刃が滑らされた。 十字架が虚しく空を突いた。 勢いを巧みに受け流され、アーカードの身体が無様によろめく。 突き出されるセフィロスの剣。 地に落ちかけた背中へと。真紅のコートの左胸へと。 ――きん。 「心臓だな。お前の弱点は」 受け止めていた。 白き十字架が。 何の変哲もない一突きを。即座に修復できるはずのダメージを。 防いだのだ。 身体を強引によじり、両脚を強引にふんばってまでして、わざわざその攻撃を止めたのだ。 「……その条件まで対等にするとはな」 にぃ、と。 アーカードの口元が歪められた。 気が触れたかのような狂気の笑みは、それすなわち肯定の証。 何ということだ。 この銀髪と片翼の剣士は、あれほどの壮絶な戦闘の中で、たったそれだけの違和感を見抜いていたのか。 ごくり、と。ヴィータの喉が鳴る。 こんなもの、人間でどうこうできる領域ではない。 改めて思い知らされる。今ここに立っている両者が、人外の魔物であることを。 「ならば射止めてみせろ! 私のこの心臓を!」 ぐわん、と。 豪快に鉄塊が振り抜かれた。 鋼鉄のパニッシャーが唸りを上げ、セフィロスの身体を吹き飛ばす。 先ほどのように、地面に水平にではなく、垂直に上空へと弾かれる。 跳躍。 翻る血の色。 打ち上げられたセフィロスへと、追いすがるアーカードの姿。 「許しを乞う姿を見せてくれ」 追撃をかける吸血鬼へと、堕天使の刃が襲いかかる。 「跪く姿など見せてくれるな」 剣をかわした吸血鬼が、堕天使へと十字架を振り上げる。 「もはや嘆いても遅い」 堕天使の背後に咲いた薔薇が、殺意の銃弾を解き放つ。 「命乞いをする時間は過ぎた」 吸血鬼の放つ爆弾が、かわされ眼下を吹き飛ばす。 びゅん。 突如、アーカードを襲う衝撃。 両腕が動かない。何故だか縛られたように動かない。 かけられた勢いに従い、みるみるうちに身体が落下する。 コンクリートの大地へと、打ちつけられるその瞬間、ようやくその目はしかと見た。 右手より伸びるのは見覚えのない槍。 左手より伸びるのもまた同じ赤き槍。 デイパックへと収められた、セフィロスの――否、シグナムの支給品が投げつけられ、彼の両腕を貫いたのだ。 激突。地に縫いつけられる身体。 一瞬にして距離が詰まる。 さながら馬乗りになったかのように、男がゼロ距離へと迫る。 直撃コース。心臓を一突き。 その左手に携えた憑神刀を、高々と振りかざさんとする。 その、直前。 「っ!」 セフィロスの身体が吹き飛んだ。 不意打ちに表情を歪ませながら、アスファルトの大地を転げ回った。 彼の顔面へと襲いかかったのは、アーカードの放つ強烈な――頭突き。 ただ額が激突しただけで、これだけの破壊力。 ふらつく頭を振りながら。忌々しい穂先を抜きながら。 両者が再び立ち上がり、互いに向かい合ったのは、それから僅か3秒後のこと。 しかし、この者達の死闘の中では、それすらも長すぎるほどのタイムラグ。 「……そうだな」 不意に、アーカードが呟いた。 「ここまで辿り着いたのだ。どうせなら、残された最後の条件も対等にしてもらおうか」 全ての条件は対等だ。 人外の身体能力は並んでいる。 オーバーキルの火力も並んだ。 不死性の秘密も見破られた。 ただ、あと、1つだけ。 「お前の名前を聞かせてもらおう、兵士(ソルジャー)」 それだけがまだ、対等ではなかった。 吸血鬼アーカードの名前は、自らの演説によって知られている。 だがこの片翼の天使だけが、未だその名を名乗っていなかった。 セフィロスが相手の名を知っていながら、しかしアーカードだけが、相手の名を知らなかった。 兵士(ソルジャー)とアーカードでは、示しが付かない。 この最強同士の戦いでは。 「……いいだろう」 剣の堕天使は不敵に笑む。 「その胸に刻め。私の名を――セフィロスの名を」 驚くほどの静寂だった。 あたかもこの一瞬だけは、全ての闘争を忘れたかのように。 セフィロスも、アーカードもまた、一切の構えを解きながら。 「お前のその生涯の中で、最期に耳にする名前として」 互いに対等と認め合った者同士の、闘争の儀式の瞬間だった。 「……らああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!」 叫びが間に割って入る。 儀式が終焉の時を迎え、再び闘争が始まるその瞬間、間に割って入る者がいる。 ヴィータだ。鉄槌の騎士だ。 無銘の槍を輝かせ、轟然と雄たけびを上げながら、ヴォルケンリッターの突撃娘が突っ込んでくる。 今しかなかった。 この人外の化物共相手に付け入る隙など、この瞬間以外に見つからなかった。 こいつらはここで殺さなければ、いずれ多くの災いを振りまく。 守るべき者達がいなくなれば、ミライとの約束も果たせなくなる。 ここで、仕留めるしか、ない。 「があぁぁ……ッ!」 しかし。 小さな身体は、虚しく道路を転がった。 憎き仇のセフィロスへと、その槍を突き立てようとした瞬間、あっさりと反撃を受けてしまったのだ。 その破壊力には抗えない。 慣れた武器でない以上、慣れた武器にかなわない。 使ったこともない槍で、セフィロスの得意とする剣に、真っ向から勝てるはずもない。 ましてや、恐怖と怒りと憎しみに囚われ、震える槍で挑んだのならば。 ごろごろ、ごろごろと。 盛大に大地を転がるヴィータ。 やがてその身も静止する。視界の片隅には川が見えた。 随分と身体を打ってしまった。意識は朦朧としかけている。 と、その時。 「ぐぅっ!」 息が詰まった。 喉が勢いよく締め上げられた。 追いついたセフィロスの右腕が、ヴィータの首を絞め持ち上げたのだ。 ぎりぎり、ぎりぎり。握力を増していく堕天使の筋肉。視線の先でちらつくのは紫の剣。 「そうだな……お前から先に殺しておくべきだった」 殺される。 このままでは確実に殺される。 先刻の恐怖がフラッシュバックする。 「皮肉なものだな。私が最初に殺す相手が、お前だったとは」 その笑顔はまずい。 こいつは人の命を奪うことに、何の感慨も持っていない。 このまま虫けらを踏みにじるように、自分を平然と殺すだろう。 嫌だ。死にたくない。 こんなところで死にたくない。 せっかくはやてに出会えたのに。 数百年もの間続けてきた、闘争の歴史から解放され、人間らしい生き方を知ったのに。 そのはやてが死んでしまったとしても、この身に宿った価値ある生に変わりはない。 生きたい。 この命を生き続けたい。 やりのこしたことがたくさんあるのに。 誰でもいい。助けてくれ。 かっこ悪くたって構わない。生きていられるのならそれでいい。 だから、頼む。 どうか助けてくれ。 誰か。 ――はやてえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――ッ!!! ――それは偶然の産物と言ってよかった。 川を隔てた、E-4の北半分で繰り広げられていた、セフィロスとアーカードの死闘。 当然それだけの激戦が展開されれば、戦闘中の移動もまた、大胆なものになるのは間違いない。 この時両者は、エリアの壁を1つ越えて、気付かぬままにD-4の南端へと侵入していたのだ。 更に吹き飛ばされたヴィータは、更にもう1つの境界線を突破し、D-5の片隅へと入っていた。 そして、ここで、最後の偶然。 自らの命が失われようとしているその瞬間、彼女は無我夢中で懐へと手を伸ばした。 無意識に。がむしゃらに。 たとえ自分の知るはやてが、既に命を落としていたとしても。 たとえこのエリアにいるはやてが、あの忌まわしき偽物だとしても。 そのスイッチを入れた。 あの時、咄嗟に懐に入れていたヘルメスドライブは。 未だ機動状態のままだったのである。 【1日目 午前】 【現在地 D-5南西端】 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s】 【状態】転移中、疲労(小)、左肩に大きな切り傷 、全身に擦り傷(小)、セフィロスへの恐怖、強い後悔 【装備】ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ヘルメスドライブ@なのは×錬金 【道具】支給品一式×1、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F 【思考】 基本 ??? 1.助けて! はやて……はやてぇぇぇっ! 2.ザフィーラ、シャマルとの合流 3.そして彼らに偽者の八神はやてがいて、殺し合いに乗っていることを伝える 4.ヴィヴィオを見付けた場合は、ギルモンの代わりに守ってやる 5.セフィロスとアーカードはぶっ殺す。 6.シグナムを殺した人物を見つけた場合は、仇を討つ 【備考】 ※はやて(StS)を、はやて(A s)の偽物だと思っています ※デジヴァイスには、一時的に仮パートナーとして選ばれたのかも知れません ※なのは達のデバイスが強化されたあたりからの参戦です ※放送についてはシグナムからナイブズの間に呼ばれていた名前を聞き逃しました ※ヘルメスドライブの使用者として登録されました ※はやて(A s)の死亡を確認しました。また、殺したのはセフィロスだと思っています ※D-5のはやて(StS)の元へと、ヘルメスドライブを使ってワープしました。 無我夢中の状況であったため、自分が使用したことは認識していません 【セフィロス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】転送中、疲労(中)、顔面・腹部に小規模の傷、額に打撲、全身にダメージ(中)、ジェノバ覚醒、片翼展開 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式×3、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、 正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、ランダム支給品0~3個 【思考】 基本:全ての参加者をを皆殺しにする 1.何っ……? 2.アンジールは、今はまだ殺さない。ぎりぎりまで生かし、最高の痛みと苦しみを味わわせる。 3.アーカード、仮面ライダーの娘(=かがみ)、アレックスは優先的に殺す 【備考】 ※身体にかかった制限を把握しました ※アレックスが制限を受けていることを把握しました。また、アレックスはゲームにのってないと判断しました ※参加者同士の記憶の食い違いがあることは把握していますが、特に気にしていません ※トライアクセラーで起動するバイク(ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~)は、立体駐車場に埋もれていると思っています。 とはいえ、運転はできないので、無理に探すつもりはありません。 ※「リリカル龍騎」における仮面ライダーの情報を得ました ※デスゲームと仮面ライダーの殺し合いに関係があるのではないかと思っています ※全ての思考を「ジェノバとしての思考」に切り替えました。 ※憑神刀のリミッターは外れました。 ※アーカードの弱点が心臓であることを見破りました ※ヴィータのワープに巻き込まれました 不可解な現象が起こった。 セフィロスがヴィータを殺すべく、その首を絞め上げた瞬間、彼らを眩い光が包んだのだ。 そして光が消えた時には、既にアーカードの視界の中には、2人の姿はどこにもなかった。 壮絶な激戦は唐突に終わりを告げ、今は吸血鬼がただ独り。 ひらひらと舞う一枚の紙切れを、白い手袋がキャッチする。 手にしたのは、ヘルメスドライブなるものの説明書。 どうやらあの転移のからくりらしい。恐らくヴィータが取り出した際に、偶然零れ落ちたのだろう。 いずれにせよ、奴らはまだ、このエリアの中にいるらしい。 まだまだ追いつける機会はいくらでもある。 そう思うと。 「……ふ……ふはっ、ははははははははははははははっ!」 愉快でたまらなかった。 笑いが止まらなかった。 「はははははっ! あっはははははは! ははっ、ははははは! ひぁはははははははははははぁ!」 昂ぶる。 どうしようもなく興奮する。 奴を殺すのは楽しい。 命を賭けて戦うのではなく、ただ相手を殺すだけのこと。 叩き潰すだけの行為が、信じられないほどに愉しくて仕方がない。 幾世紀もの時の中、最強の生命として君臨してきたアーカードは、遂にその感情の正体に気付かなかった。 それはすなわち対抗心。 あいつだけには負けられないというライバル意識。 格下を屠るだけだった吸血鬼が、気の遠くなる年月の中で、いつしか忘れてしまったもの。 あの美しくも狂おしき堕天使は、かつて彼が人間であった頃の、その感情を揺り起こしたのだ。 それだけの念を抱くに値する、生涯最強の宿敵として。 その一方で、分かってきたことがある。 あの魔剣の正体だ。 よくよく考えてみればあれは、彼が共に行動していた、茶髪の少女の武器ではなかったか。 あの時のセフィロスはまだ、化物の力も翼も使わず、人間として戦おうとしていた。 そして今、魔物に化身したかのようなセフィロスの傍には、あの娘がいない。 「ふはははははっ! そうか、死んでしまったか! 可愛い可愛いお嬢ちゃん(フロイライン)が!」 理解する。 既にあの娘はいない。 身体を震わす恐怖をこらえ、勇敢にも立ちはだかってきた、あの娘はもう生きていない。 思えば先ほどセフィロス自身も、それを指し示すようなことを言っていた。 「そうか、お前は死んだ女のために戦うか! お前を突き動かしたのはあの娘か!」 彼女が彼の枷だったのだ。 彼女の命が奪われたことで、兵士は化物へと姿を変え、復讐の刃を振り上げたのだ。 「化物兵士(セフィロス)! 片翼の天使(セフィロス)!! 復讐の虜囚(セフィロス)!!!」 叫ぶ。 叫ぶ。 その名を叫ぶ。 胸にしかと刻み込むように。 己をなじった最悪の無礼者として。己に御しうる最高の標的として。 「いいだろう! 屍姫の薔薇の騎士(ナイトオブローズ)よ! お前をあのアンデルセンと同等の、殺人(マーダー)の対象として認めてやる! たとえ地の果てであろうとも、お前の元へとたどり着き、お前をくびり殺してやろう!! あっはははははははは!!!」 【1日目 午前】 【現在地 D-5南西端】 【アーカード@NANOSING】 【状況】疲労(中)、全身にダメージ(小・回復中)、昂ぶり、セフィロスへの対抗心 【装備】パニッシャー(砲弾残弾70%/ロケットランチャー残弾60%)@リリカルニコラス 【道具】基本支給品一式、拡声器@現実、首輪(アグモン)、ヘルメスドライブの説明書 【思考】 基本:インテグラルを探しつつ、闘争を楽しむ。 1.セフィロスは自分の手で殺す 2.アンデルセン、スバル達に期待 3.首輪解除の手段(人員や施設)を潰しておいた方がいいのか? 【備考】 ※スバルやヴィータが自分の知る二人とは別人である事に気付きました。 ※パニッシャーが銃器だという事に気付きましたが、 憑神刀(マハ)を持ったセフィロスのような、相当な強者にしか使用するつもりはありません。 ※放送を聞き逃しました。 ※ヘルメスドライブに関する情報を把握しました。 ※セフィロスを自分とほぼ同列の化物と認識しました。 ※はやて(A s)が死亡したことに気付きました。 ※アーカードの現在地(ヘルメスドライブの起動した場所)は、はやて(StS)達の位置からは、建物の影に隠れて確認できません。 逆に言えば、アーカードにも肉眼でははやて(StS)達や、転移したヴィータ達は見えないということになります。 【全体の備考】 ※E-4のどこかの路地裏に、はやて(A s)の死体が放置されています ※E-4の川を隔てた北半分は、半ば壊滅状態にあります。少なくとも、十軒以上の建築物が崩壊しています。 ※D-4の南端のどこかに、朱羅@魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~が放置されています。 Back Knight of the Rose(前編) 時系列順で読む Next メビウスの輪から抜け出せなくて 投下順で読む Next せめて哀しみとともに ヴィータ Next 未知あるいは既知との遭遇 セフィロス Next 未知あるいは既知との遭遇 アーカード Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編)
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地球を狙う悪の手から地球を守る為に地球の各地に正義超人達が駐屯していた。 その中にキン肉マンⅡ世ことキン肉万太郎と言う超人がいる。そして今日も彼はお目付け役の アレキサンドリア=ミートに連れられてトレーニングに励んでいたのだけど… 「ハァ…ハァ…疲れたぁぁ~…! 休ませてよぉ~!」 「Ⅱ世! まだトレーニングメニューは全て消化していませんよ!」 トレーニングの途中でバテて倒れてしまった万太郎をミートが叱る。 「そんな事言ったって疲れたんだもん! 今日一日くらいサボっても良いじゃん…。」 「ダメですよ! それでまたサボり癖が付いて以前の入れ替え戦みたいな事になって良いんですか!?」 このキン肉万太郎と言う男。外見こそムキムキの筋肉で覆われているが…精神が伴っておらず かなりの根性無し。だからこそ少し疲れただけでこの様に音を上げてしまうのである。 だが…このくらいならもはやミートとしても何時もの事だったし、この後ミートが 機転を利かせて万太郎に無理矢理トレーニングメニューを全消化させたりするのだが… この日は何時もと違っていた。 「わー! 空がゴロゴロ言ってるよ! 雷が落ちてくるよ! 雷怖いよ! 練習中止しよ!」 「ダメですよⅡ世! 雷くらいで何ですか! 雷なんてボルトマン戦で経験済みでしょう!?」 「だって怖い物は怖いんだもん!」 空が雷雲で覆われ、雷鳴が響きだした時にその様に万太郎は怖がっていたが、 それでもミートはトレーニングを止めさせようとしなかった。 そしてその時…二人のいた場所にかなり大きな雷が落ちた。 さらにその落雷によって空間に穴が開き、二人は忽ち消滅してしまっていた…「この世界」から…。 「大変だー! 時空漂流者を二名発見したぞー!」 「何だと!? 急いで収容しろ!」 様々な次元世界を管理するミッドチルダ時空管理局に所属する時空航行艦の一艦が 時空間を巡航中に二名の時空漂流者を発見し、救出した。その二名の時空漂流者は 気を失っていたものの、生命は無事であった為に医務室のベッドに寝かされ、 二名を乗せた時空航行艦は管理局へ帰還した。だが、この二名に何か嫌な予感を感じた 管理局上層部はこの手の何かヤバそうなのの相手は連中にやらすべきだろ? と考え、 機動六課へ押し付けて来たのであった。 「と…言う事で…本日時空間で救助した時空漂流者を元の世界に帰す目処が立つまで ウチで面倒見る事になったんや。」 「そ…そうなの…?」 「そうや…。」 機動六課隊長である八神はやてからの辞令を聞いた後、機動六課のメンバー達は 苦笑いをしていた。無論辞令を下したはやても含めて…。 「でも何故機動六課が時空漂流者二名の面倒を見なければならないのですか?」 「その二人って何かヤバい人だったりするんですか?」 機動六課のメンバーの一人であるスバル=ナカジマとティアナ=ランスターはそれぞれそう言う。 「いや…その類の報告は受けてへん。やたらに体格の良い豚面の男と眼鏡をかけた小さい子供の二人や。」 「…。」 何だその組み合わせは…と皆は突っ込みたかったが…そこを突っ込みたいのは きっとはやて自身なんだろうなと悟った皆はあえて言わなかった。 「ま…とにかく…上からの命令やから仕方あらへん。しっかり面倒見いへんとね。」 「りょ…了解…。」 高町なのは一等空尉を初めとする機動六課のメンバー達達はすぐにその二人が 寝かされていると言う医務室に行く事になるのだが… 「美人のお姉さん…この僕と…カルビ丼でも一杯どうですか?」 「あの…困ります…。」 「何…この人…………。」 医務室ではその場にいたシャマルを口説こうとしている万太郎の姿があった。 そう、管理局が回収した時空漂流者とは万太郎とミートの事なのである。 そして女たらしな万太郎がシャマルを口説かないはずが無く、その光景は なのは達にとって相当異様な光景に映ったに違いない。 「うわぁ! 美人のお姉さんがいっぱいいる! ここは天国か!? 天国なのかぁ!?」 「え!? 美人って…。」 なのは達の存在に気付いた万太郎はさらに狂喜乱舞し始めてしまった。 なのは達は自覚していないが、機動六課の女性陣はかなりの美人揃い。 元々前述の通り女たらしな上に美人に弱い万太郎が狂喜乱舞しないはずが無い。 故に早速歯を輝かせながら万太郎がなのは達に迫ろうとしていたのだが、 そこでミートに天竜チョップされてしまった。 「Ⅱ世!! そんな事より先に聞く事があるでしょう!?」 「うわぁぁ!! 天竜チョップはやめい!!」 「こ…この人達の世話を…しなきゃならないの?」 「み…みたい…。」 なおも万太郎の首下に天竜チョップしまくっているミートの光景を 呆れた目で見ながらなのは達は呆然としていた。 なのはは万太郎とミートに対する状況説明をスバルとティアナに頼んで(押し付けたとも言う) はやてのいる場所に戻った。するとそこにはフェイト=T=テスタロッサ執務官の姿もあった。 「なのは…何かかなりアレな人の面倒見なきゃいけなくなったみたいだね…。」 「そ…そう…。実際見てくればわかるけどかなりアレだよ…。」 なのはは苦笑いするしか無かったが、そこではやてが何枚かの紙を取り出していた。 「とりあえず本局の方からあの二人の身元について送られて来たから説明しとくね。 あの二人は私達同様に第97管理外世界の出身みたいや。」 「え!? そうなの!?」 はやてはやや呆れながらも首を縦に振る。 「一口に第97管理外世界の出身言うても地球出身や無いみたいや。地球から500億光年 離れた第キン肉星雲第五番惑星キン肉星から地球に来て暮らしてたんやと。」 「え!? って事は宇宙人!?」 「ま…厳密にはそうなるけど…ただの宇宙人やあらへんみたいや。この報告書によると… 超人って言われる特殊な種族の一種みたいやな。何か私らがミッドチルダにいる間に 地球の方でも色々あったらしくてな、それで地球を守る為に沢山の超人が 地球に来てるらしいんやけど、あの二人も元々それで地球に来てたらしいんや。」 「そ…そんな事が…。」 「知らなかった。」 まるで特撮ヒーローものみたいな非現実的な事実になのはとフェイトも唖然としていたが、 自分達もまるで魔法少女ものみたいな事やってるのでそこまでバカに出来なかった。 「まずあのやたら体格の良い豚面の男の名前はキン肉万太郎言うてな、キン肉星の キン肉族って言う全宇宙の超人の中でも特に名門的民族の王子様なんやて。」 「ええ!? あれが王子様!? 信じられない!?」 「なのはがそこまで驚くなんて…よっぽどアレな人なんだな…。」 なのはの驚き様にフェイトも唖然としていたが、はやての報告は続く。 「確かに性格面がアレなのはこの報告書にも書いてあるけど…あれでも結構実績は あるみたいや。地球を壊滅させようとしてたデーモンメイキングプラントとの戦いで 活躍したみたいやし、全宇宙の超人が集結して超人宇宙一を競うって言う 超人オリンピック・ザ・レザレクションでは準優勝。 他にも色んな戦いで地球の平和に貢献してたらしいんよ。」 「え…そんなに凄い人なの? 本当に信じられないんだけど…。」 「信じられへんのはウチも一緒や…。」 「あの…本当にそんなアレな人なの?」 お互いに呆れた顔をするなのはとはやてにフェイトは唖然としていた。 「でな、そのキン肉万太郎と一緒にいた小さい眼鏡かけた子供はアレキサンドリア=ミート言うて、 キン肉星のシュラスコ族って民族の出身。万太郎のお目付け役をしててな、あの歳で超人界随一の 頭脳を持つと言われてるらしいんや。何しろその頭脳を敵に狙われた事もあるくらい…。」 「へ~…あの子って何かチョップばっかりしてたけど結構しっかりしてるんだ~…。 案外ユーノ君と気が合ったりして…。」 なのはの表情も万太郎に関しての報告の時に比べて温和となっており、 それにはフェイトもやや安心していた。 「でもその二人がどうして時空漂流なんてしてたのかな?」 「何かたまにあるらしいんよ。自然現象的に時空の穴が開いてしまう事が。 それに運悪く吸い込まれてしまったらしいんよね。普通の人間なら生身で 時空間に放り込まれてしまった時点で死んでしまうんやけど…超人って種族は 生身で宇宙空間にいても平気なのが当たり前らしいから気絶くらいで助かったみたいや。」 「ふ~ん…でもとりあえず出身が97管理外世界って分かってるんなら さっさと送り返しちゃえば良いんじゃないかな?」 フェイトは言うが、はやては困った顔で首を左右に振った。 「残念やけど上の方でそれが出来へん問題があるらしくてな、元の世界に帰せる目処が 立つまで当分ウチで預からなならなくなったんや。」 「あ…やっぱりそうなの…。先が思いやられるな~。」 現実の厳しさになのはも呆れるしか無かった。 一方その頃、万太郎とミートの方はスバル&ティアナから状況の説明を受けていた。 が…元々そこまで頭が良くない万太郎は説明の意味が理解出来ず、スバルとティアナの 二人にちょっかいばかりかけていたりする。 「そんなワケの分からない事言ってないでお嬢さん…僕とカルビ丼一杯どうだい?」 「黙れこの豚男!」 「ギャヒィ!」 万太郎はスバルに殴り飛ばされた挙句、壁に叩き付けられてのびてしまっていたが、 ミートは真面目に状況説明を聞き、理解出来ていた様子であった。 「つまり僕達は何らかの原因で発生した時空の穴に吸い込まれてしまい、 その後で貴女達の所属する時空管理局と言う多次元組織に救助されたと言う事ですね? でもまさかその様な物があったとは驚きです。時間超人が普通に見えてしまいますね…。」 「貴方はあっちの豚男と違って賢いみたいで助かりました。 それなのにあの豚男の方は何とかなりませんか…?」 「Ⅱ世に関しては僕の方からキツク言っておきますから…その辺にしといてください…。」 やはり部屋の隅で倒れてのびている万太郎の姿に皆呆れるしかなかった。 [目次へ ◆e4ZoADcJ/6氏][次へ リリカル万太郎2話]
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2008年5月18日 頒布開始。 2008年7月中旬 修正版頒布。 収録作品 ・魔法少女リリカルなのは ・魔法少女リリカルなのはA s ・魔法少女リリカルなのはStrikerS 収録枚数 ・27枚+4枚 第2.5弾となるこのパックのパッケージイラストはスバルとティアナが描かれており、 イラストレーターは塗夢さんが務めている。 2.5弾となり、初めてのブースター販売となった。 また、この弾よりテキストフレーバーが無くなります。 収録カードリスト No.099 青 《鋼の走者“スバル・ナカジマ”》 No.100 黄 《流星の射手“ティアナ・ランスター”》 No.101 黄 《騎士を志す少年“エリオ・モンディアル”》 No.102 黄 《若き槍騎士“エリオ・モンディアル”》 No.103 緑 《居場所を渇望する少女“キャロ・ル・ルシエ”》 No.104 緑 《竜騎の召士“キャロ・ル・ルシエ”》 No.105 青 《二代目祝福の風“リインフォースⅡ”》 No.106 青 《プロテクション》 No.107 青 《フィジカルヒール》 No.108 緑 《ブーストアップ・アクセラレイション》 No.109 緑 《ブーストアップ・ストライクパワー》 No.110 緑 《エンチャント・ディフェンスゲイン》 No.111 黄 《ソニックムーブ》 No.112 青 《凍てつく足枷》 No.113 青 《蒼き閃光―ディバイン・バスター》 No.114 黄 《スピーアアングリフ》 No.115 青 《ウイングロード》 No.116 赤 《砕けぬ星詠“レイジングハート”・エクセリオン》 No.117 黄 《擱座無き雷光“バルディッシュ”・アサルト》 No.118 青 《鋼の相棒“マッハキャリバー”》 No.119 黄 《理性の蜃気楼“クロスミラージュ”》 No.120 緑 《慈愛の抱擁“ケリュケイオン”》 No.121 青 《母の思い出“アスクレピオス”》 No.122 黄 《飛翔の戦槍“ストラーダ”》 No.123 無 《トリプルブレイカー》 No.124 緑 《旅の鏡》 No.125 黒 《歪まれし防衛プログラム“闇の書の意思”》 PR.007 青 《鋼の走者“スバル・ナカジマ”》 PR.008 黄 《流星の射手“ティアナ・ランスター”》 PR.009 黄 《竜騎の召士“キャロ・ル・ルシエ》 PR.010 青 《二代目祝福の風“リインフォースⅡ”》 関連リンク 第1弾 - 「Drive lgnition!」 第2弾 - 「Cartridge Load!!」 第3弾 - 「ACE」 プロモカード
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2008-10-20-魔法少女リリカルなのはのヴィータちゃんはアイス大好きかわいい 151 名前:学生さんは名前がない mailto sage [2008/10/20(月) 10 42 04 ID viwfSTGc0] ヴィータちゃんはイイコイイコしたい。 イイコイイコしてたら、はやてちゃんが現れて「ヴィータ、その人どうしたん?」って聞いてきて、 シグナムさんが「怪しい奴です、主は下がっててください」とか言ってきて、僕が戸惑っていたら、 ヴィータちゃんが「こ、こいつがよぉ…勝手に私の頭を触ってきたんだっ…」って言ってきて。 まぁ事実だから素直に認めたんだけど、シグナムさんが僕に斬りかかって来て、「貴様ぁぁぁぁっ」って。 僕が死を覚悟していたら、はやてちゃんが「シグナムあかんっ!」ってとめてくれたんだけど、 シグナムさんは「しかし主っ!」とまだまだとまらないご様子。 するとヴィータちゃんが「べ、べつにこの程度じゃおこらねーよ!」って言ってくれて、 それを聞いたシグナムさんが「貴様、命拾いしたな」って剣をおろしてくれたんだ。 僕がほっとしてヘナヘナになってその場に座り込んでいたら、 「うちのシグナムがごめんなぁ。立てる?」って、こんな僕に手を差し伸べてくれた人がいたんだ。 見上げると、そこには光輝いた天使が立っていた。 僕がその人に見とれていると、シグナムさんが「主!そんな奴にかまうことはありません!」って。 そこで僕はようやく我に返り、目の前にいる女性がはやてちゃんだったと認識することができた。 シグナムさんが追い討ちをかけるように「貴様!これ以上何かしたら…!」って言ってきたんで、 僕は頭の中の整理も付かないままその場から逃げだしたんだ。 あの天使は幻だったのだろうか、あのとき僕の眼に写し出された天使… はやてちゃん、やっぱり君は天使だったのだろうか? はやてちゃん、君は…君は…ぅぅう!
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IMPACT EXCITER IMPACT EXCITER アーティスト 水樹奈々 発売日 2010年7月7日 レーベル キングレコード デイリー最高順位 1位(2010年7月7日) 週間最高順位 1位(2010年7月13日) 月間最高順位 1位(2010年7月) 年間最高順位 4位(2010年) 初動売上 93364 累計売上 126175 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 TIME TO IMPACT EXCITER 2 NEXT ARCADIA 3 ミュステリオン 4 Silent Bible ゲーム 魔法少女リリカルなのはA s 主題歌 5 Young Alive! 6 SCOOP SCOPE 7 DRAGONIA 8 夢幻 WHITE ALBUM OP 9 夏恋模様 10 恋の抑止力-type EXCITER- ゲーム メタルギアソリッド ピースウォーカー 挿入歌 11 PHANTOM MINDS 魔法少女リリカルなのはThe 1st MOVIE OP 12 ストロボシネマ 13 囚われのBabel 14 アルビレオ 15 Don’t be long 16 7月7日 ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 7/13 1 新 93364 93364 2 7/20 2 ↓ 11278 104642 3 7/27 6 ↓ 6216 110858 4 8/3 5 ↑ 3985 114843 2010年7月 1 新 114843 114843 5 8/10 12 ↓ 1937 116780 6 8/17 6 ↑ 2733 119513 7 8/24 13 ↓ 955 120468 8 8/31 11 ↑ 849 121317 2010年8月 10 ↓ 6474 121317 9 9/7 ↓ 715 122032 10 9/14 546 122578 11 9/21 587 123165 12 9/28 505 123670 13 10/5 431 124101 2010年9月 ↓ 2784 124101 14 10/12 413 124514 15 11/1/6 575 125089 16 1/11 13 ↑ 727 125816 17 1/18 ↓ 359 126175 関連CD 夢幻 PHANTOM MINDS Silent Bible
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一歩、また一歩と自身に歩み寄って来る朱雀に対し フェイトはなのはの盾になりながら彼にどう立ち向かうべきかを思案していた (・・・こんな狭い場所では砲撃魔法は使用出来ない・・・。かといって近接戦闘では 以前のカレンさんの時の様に逆にこちらが追い込まれてしまう・・・ そうなると、バインドで彼を一時的に押さえ込んで、その隙に私の全ての魔力を込めた 一撃で彼を打ち倒す・・・それしか、無いか・・・) 「バルディッシュ、御願い。」 (Yes sir.Sealing Form. Lightning bind,get set.) 意を決したフェイトがバルディッシュに命じ、不可視型の拘束方陣を展開する 「・・・くっ・・・!」 その直後・・・ 朱雀はその拘束方陣に足を踏み入れ、両手両足を円環型のバインドで縛られ動けなくなってしまう 「・・・手を貸そうか・・・?」 ジェレミアが冷淡な笑みを浮かべて言う 「・・・いえ、大丈夫です・・・」 朱雀は冷静に彼の助けを拒否する 「・・・ここで仕留めるっ!ハァァァァァッ!!」 フェイトがバルディッシュの先端に有りっ丈の魔力を込めて朱雀に向け全速で突撃する (捉えた・・・!) バルディッシュの魔力刃が彼の胸元に迫り、勝利を確信した、その直後だった・・・ 「・・・えっ・・・?、キャァッ・・・!!」 突然朱雀の姿が自身の前から消えたかと思った刹那・・・ 朱雀はフェイトの左腕を掴み、足払いを仕掛けて彼女を投げ飛ばした・・・ 「・・・ああっ・・・」 宙を舞い背中を直で打ち付け悶絶するフェイト・・・ 朱雀はそんな彼女の上に乗り掛かり、彼女の両肩を押さえつける。そして・・・ 「・・・済まない・・・」 朱雀がフェイトにそう詫びた直後、彼は両腕に意識を集中し、光を発する。その光は 彼女の魔力を急速に奪い拡散させていく 「・・・・・・あ・・・・・・・・・あ・・・・・・」 急に魔力を奪われた事による身体の拒絶反応で痙攣を起こし、フェイトは 身動きが取れなくなってしまう・・・ 「そんな・・・フェイトちゃん・・・」 友を打ち倒され、恐怖に震えるなのは 朱雀は動けなくなったフェイトを置き去りにして今度はなのはの許へと歩み寄って行く 「・・・嫌・・・来ないで・・・」 なのはの言葉を前にしても朱雀は歩を止めず一歩、また一歩と彼女の許へ進んでいく 「来ないで・・・!来ないでぇぇぇぇっ・・・!!!」 (Accel shooter) 恐怖に駆られたなのはは無意識の内にアクセル・シューターの発動をレイジングハートに命じ、 朱雀に向けそれを放ってしまう・・・だが・・・ 「どうして・・・?」 朱雀はなのはの放つアクセル・シューターを避けようとも防ごうともせず 自身の身体で全てを受けきっていた 彼のバリアジャケットと”能力”で魔力的なダメージはほぼ皆無だったが それによって生じた物理的衝撃まで無効化出来る訳も無く、彼の身体に無数の裂傷を 負わせ出血させていく・・・だが、それでも彼は障壁を張る事無く 少しずつ、少しずつ彼女の所へと進んでいくのだった・・・ 「・・・ダメっ・・・ダメぇっ・・・!!」 朱雀の惨状を目の当たりにしたなのはは慌ててレイジングハートを待機状態に戻す やがて朱雀はなのはの目の前に到達し、屈みこみ・・・ 「・・・ごめん・・・」 朱雀はそう言ってなのはを抱きしめるのだった・・・ 「・・・朱雀さん・・・朱雀さんっ・・・!!」 これまでの恐怖が嘘の様に晴れ、なのはは朱雀の胸の中で泣きじゃくっていた・・・ 「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!!私・・・私・・・!!」 朱雀を二度も撃った事をなのはは泣きながら詫びた 「いいんだ・・・!君は悪く無い・・・!」 「でも、私・・・!朱雀さんの事を撃った・・・!」 「大丈夫だ。僕も、シグナムさん達も、ちゃんと生きてる・・・!」 「朱雀さんに、辛くあたった・・・!」 「解ってる・・・!嘘をついていたのは僕の方だ・・・全ては僕の所為だ・・・!」 「朱雀さん・・・!」 なのはは朱雀の言葉を聞きながらも自分の気持ちを抑えきれず泣き続ける・・・ 朱雀はそんな彼女の後頭部に右手を当て、彼女の魔力を少しずつ奪っていった 彼女の頭部の魔力を奪い脳内の活動を弱め気を失わせようと、そう考えていた。だが・・・ (・・・何だ・・・?) 朱雀の魔力となのはの魔力が同調し、朱雀の頭になのはの記憶が浮かび上がる・・・ 朱雀の魔力がなのはの魔力の記憶を読み取り、朱雀の頭にそれを投影しているのだ (・・・なのはちゃん・・・) 朱雀の頭の中が真っ白になり、そこからなのはの記憶・・・思い出が彼の目の前に飛び込む 彼女の成長の記録、家族や友達とのふれあい、突然の”魔法”との出会い、 フェイトとの邂逅と親交、フェイトの”母親”が起こした事件の顛末、そして・・・ (そんな・・・僕が彼女を・・・こんなに苦しめていたなんて・・・!) 今回の事件で受けたなのはの余りに大きすぎる慟哭を、朱雀は一心に受け止めていた そして一方・・・ (えっ・・・何、これ・・・?) なのはもまた、同調した朱雀の魔力から彼の記憶を読み取っていた なのはの頭の中に、朱雀の記憶が浮かび上がる・・・ 彼とはやての闘病生活、シグナム達との突然の出会い、彼女達との楽しい時間、 はやての容態の急変、ランスロットとの出会いと彼女との不幸な再会 彼の二重生活と士郎や恭也、そして彼女に嘘をついた罪悪感、そして・・・ (そんな・・・はやてちゃんが・・・そんな・・・!) ルルーシュより語られた闇の書の本性、そして彼とはやての過酷な運命・・・ その事態の深刻さになのはは絶望し、そして・・・ 「済まない・・・!本当に済まない・・・!!」 「ごめんなさい・・・!私、朱雀さんの気持ちも知らないで・・・!」 二人は、溢れる涙を抑えきれず互いを強く抱きしめながら啼いて謝っていた・・・ 「私・・・朱雀さんや・・・はやてちゃん、シグナムさん達の事を・・・助けたい・・・!」 なのはは朱雀にそう嘆願する 「いいんだ・・・!君はもうこんな事をする必要は無いんだ・・・!」 朱雀は彼女にこれ以上迷惑を掛けまいと、それを拒否する 「でも・・・このままじゃ朱雀さんやはやてちゃんが・・・!」 「・・・大丈夫。僕が必ずはやてやシグナムさん達を助ける・・・!闇の書の事も 僕が必ず何とかする・・・!だからっ・・・!!」 「嫌っ!!私もっ・・・!!」 「・・・だめだっ!!!」 朱雀は後頭部にあてていた右腕を彼女の胸元に当て、意識を集中する・・・ そしてまばゆい光とともに彼女のリンカーコアを、ゆっくりと取り出していった 「・・・朱雀・・・さん」 「君はもう・・・こんな戦いに参加すべきじゃ無いんだ・・・!君には・・・師範や恭也さん 桃子さんに美由希さん・・・家族がいるんだ・・・!皆を苦しめる様な事は・・・してはいけない! 君は・・・まだ・・・引き返せる・・・!僕の様に・・・なったら・・・もう・・・戻れなくなる・・・!だから・・・!」 「朱雀・・・さ・・・・・・ダ・・・・・・メ・・・・・・・・・・・・」 「本当に済まない・・・!もし、出来たら・・・師範や・・・恭也さんにも・・・済まないと・・・言って・・・!」 その直後、なのはの身体からリンカーコアが引き抜かれ、やがてそれは朱雀の右腕に 収められていった・・・ 「うっ・・・ぐっ・・・あっ、ああああああああああああああああああああっ!!!」 朱雀の左腕の上で眠るなのはの顔に落ちる涙・・・ 朱雀は自らの犯した罪に対し只泣き尽す事しか出来なかった・・・ 「よくも・・・よくもなのはを・・・!貴方は・・・貴方だけはっ・・・!!」 朱雀の嗚咽の後ろでフェイトがおぼつかない足取りで涙を流しながら朱雀を睨みつける それを聞いた朱雀は自らの涙を隠さずに彼女の方に振り向く 「・・・彼女は・・・無事だ・・・」 「・・・えっ・・・?」 朱雀の言葉に驚くフェイト 朱雀はそんな彼女の前になのはを担ぎ上げ、そっと降ろす 「・・・彼女は君にとって心の支えであり、大事な人だ・・・その彼女の命を奪うなんて事・・・ 僕には出来ない・・・」 フェイトは朱雀に自分の心が鷲掴みにされた様な気分になり、呆然としていた・・・ 「君に・・・頼みがある・・・もう、彼女を・・・こんな事に、巻き込まないで欲しい・・・ 彼女には・・・家族がいる・・・どうか、普通の生活に・・・彼女を・・・!」 「・・・そこまでだ。これ以上は待てん、行くぞ。」 ジェレミアが朱雀の肩を叩きそう言い放つ 朱雀は涙を拭き、頷く 「・・・解りました・・・」 朱雀はなのはとフェイトに悲しそうな表情を向けた後、ジェレミアと共に 彼女達の許から走り去っていくのだった・・・ (他者の魔力との融合、情報の共有・・・”ユニゾン”も出来る様になったか・・・ ”デヴァイサー”の力、使いこなせる様になったか・・・?) 朱雀の横でジェレミアはそう考えていた・・・ そして一方・・・ カレンやクロノ達は負傷した局員たちを引き連れ救護室に向かっていたが、 朱雀の言葉にショックを受け呆けていたフェイト、そしてリンカーコアを抜かれ 倒れていたなのはを見かけ、慌てて彼女達を介抱する 「フェイト!フェイトっ!!一体、どうしたのさっ!?」 「フェイト!しっかりしろっ!!何があったんだ!?」 アルフとクロノが呆けていたフェイトの気を覚ます 「アルフ・・・クロノ・・・私・・・私・・・!」 二人の前で泣きながら詫びるフェイト アースラの通信機能が回復したのは、この直ぐ後の事だった・・・ 戻る 目次へ 次へ
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翌朝、佐藤がバイトに行くと、キッチン担当の相馬博臣と出くわした。にこにこと笑顔を絶やさない取り分け特徴のない男だが、この笑顔が曲者だ。 「おはよう、佐藤君。今日はお疲れみたいだね」 「まあ、ちょっとな」 ユーノからおおよその説明を聞き、ぽぷらはなのはに協力すると約束した。佐藤は面倒くさいと思ったが、さすがに人や町に被害が出るかもと言われて反対するわけにもいかない。 「へえ、もしかして変な宝石でも拾った? それとも不思議な女の子に会ったとか?」 「てめえ、どこまで知ってる?」 「何のこと? 俺は冗談を言っただけなんどけど……」 佐藤が胸ぐらをつかむと、相馬はだらだらと脂汗を流す。 相馬の情報網は凄まじく、他人の秘密をことごとく知っている。相馬なら昨日のことを察知していてもおかしくない。本当に油断のならない男だった。 「俺は何も知らないよ! まだ!」 まだと言うあたりに本音が混じっている。さすがに考え過ぎだったかと佐藤は、相馬を解放する。 相馬は襟元を直しながら、話を変えた。 「そういえば、新人さん、今日からだよね。どんな人たちか楽しみだな」 噂をすればなんとやら、そこに高町兄妹がやってきた。恭也も美由希も浮かない顔をしている。 「おはようございます」 たった一人、なのはだけが元気に挨拶する。恭也と美由希が来なくていいと説得したのだが、どうしても手伝うと譲らなかったのだ。恭也たちは小鳥遊になるべく近づかないという条件で渋々承諾するしかなかった。 なのはが手伝いにこだわった理由はぽぷらだった。一応封印を施したが、ジュエルシード暴走の危険性がなくなったわけではない。念の為、なるべくぽぷらの側にいるようユーノから言われているのだ。 「おはよう。俺は相馬博臣。よろしくね、なのはちゃん。それに高町恭也君と美由希さんだよね」 「よろしくお願いします」 ようやくまともそうな人に会えたと、恭也は少しほっとする。 「こいつは人の秘密を握って脅迫してくるからな。気をつける」 佐藤が忠告する。 「やだなぁ、人聞きの悪い。俺が知ってるのはせいぜい……高町恭也、大学一年生。父親から幼い頃より御神流の 剣術を習う。恋人の名前は月村忍。夏休みのデートの約束断るの、大変だったんだってね。それから……」 「相馬、もういい」 「痛いよ、佐藤君!」 佐藤に引っ張られて相馬が厨房へと姿を消す。 「……恭ちゃん、私たち忍さんの話なんてしてないよね?」 恭也は無言で首肯する。こちらの個人情報をどこまで知っているのか。得体の知れない相手だ。 「あれ? 今相馬さんの声がしませんでしたか?」 「うわ!」 突然、天井が開き、梯子が下りてくる。そこから滑るように長い黒髪の女の子が下りてきた。フロアスタッフの格好をしているので、ワグナリアの店員だろう。どうやらここに住んでいるらしい。 「おや、あなたたちはどちら様ですか? あっ、わかりました。あなたたちが新人さんですね。私は山田葵。わからないことがあったら何でも聞いて下さい!」 女の子は胸を張って威張りだす。しかし、そのエプロンには研修中のバッチが取り付けられていた。 「ええと、山田さん?」 恭也が名前を呼ぶが、山田は不思議そうに首を傾げる 「山田さん?」 「はっ。そうでした。私、山田でした!」 (偽名!?) 偽名を使い、ここに住んでいるとなると、家出少女だろうか。 ワグナリアには、変人しかいないのかと恭也と美由希は頭を抱えた。 メンバーに不安を抱えたまま開店したが、仕事は滞りなく進んで行く。どうやら能力は案外高いらしい。 「高町さん。洗い物が重くて持てないのでお願いします」 「はい」 「美由希ちゃん。高くて届かないので、コップをお願いします」 「……はい」 ぽぷらに仕事をちょくちょく頼まれるが、これくらいならご愛嬌だろう。後、たまに山田が皿を割っているが、それも多分きっとご愛嬌だろう。 客の入りも思ったより激しくなく、店内はどこかゆったりと時間が過ぎていく。 (そうなんだ。なのはちゃんには敵がいるんだ) (敵……なのかな? とにかくその子もジュエルシードを狙ってるの) ぽぷらとなのはは並んでお皿を吹きながら、念話で会話する。服に隠れて見えないが、ジュエルシードは細い紐で、ぽぷらの首から下げられている。変身を解除したら自然とこの形に変わったのだ。 (多分悪い子じゃないと思うんだけど……) (どうして?) (……その子、とっても寂しくて綺麗な目をしているの。それに私を倒した時に、ごめんねって呟いたんだ。何か理由があるんだと思う) (そうなんだ) (おい、7卓の料理できたぞ) 「はーい」 突然割り込んできた佐藤に、ぽぷらは返事をする。 「佐藤さん。横着しないで、ちゃんと口で言ってよ」 「これ便利だな」 「もう!」 ぽぷらは料理を運んでいく。ぽぷらが一定範囲内にいれば、佐藤も念話が可能だった。 (じゃあ、バイトが終わったら、ジュエルシード集めだね。今日から頑張ろう。なのはちゃん) (うん。頑張ろうね。ぽぷらちゃん) (次の料理もそろそろできるぞ。種島) 「さとーさーん!」 ぽぷらの文句もどこ吹く風で、佐藤は淡々と仕事をこなしていた。 「高町さん。ちょっと野菜を持ってきてもらっていいですか?」 「わかりました」 八千代に言われ、恭也は裏に向かう。そこで従業員用入口から入ってきた高校生の女の子と出くわした。 オレンジっぽい茶髪をショートカットにし、ヘアピンをつけた、スレンダーな体系の女の子だった。 「あ、君もバイトの……」 「いやああああああ!」 恭也が口を開くなり、女の子は悲鳴を上げ、すくい上げるようなボディブローをお見舞いしてきた。 「!?」 恭也は咄嗟に腕で防御するが、あまりの威力に腕がしびれ、体がかすかに宙に浮く。 「恭ちゃん!?」 悲鳴を聞きつけ、フロアの女の子たちが駆けつける。 「伊波ちゃん、ストップ!」 ぽぷらが恭也と女の子の間に割って入る。 八千代とぽぷらの二人になだめられ、伊波と呼ばれた女の子は落ち着こうと深呼吸している。 「恭ちゃん、この子に何したの?」 美由希が目を釣り上げて詰問してくる。明らかに誤解している。 「違う。俺は何もしていない」 「何もしていないのに、女の子が悲鳴を上げるわけないでしょう。事と次第によっては忍さんに……」 「いきなり殴られて、訳がわからないのは俺の方だ!」 「違うんです。美由希さん」 遅ればせながら小鳥遊と杏子がやってくる。同情するような眼差しを恭也に向けていた。 「あの人は伊波まひるさん。極度の男性恐怖症で、怖さのあまり男と見れば見境なく襲いかかってくるんです」 「ごめんなさい! どうしても男の人が怖いんです!」 (どっちがだ!) 恭也は心の中で叫ぶ。伊波の一撃はとても重く、受け止めた場所は確実に痣になっているだろう。力だけなら、恭也すら凌ぐ。 「最近、少しは男に慣れてきたと思ったんですが、やっぱり初対面の人だと駄目ですね」 「小鳥遊君。もしかして、君は伊波さんに……」 「ええ。シフトが同じだと、日に四回は殴られてます」 恭也はさすがに小鳥遊に同情した。よく生きていられるものだ。 小鳥遊は振り返って杏子を見た。 「店長、またシフト間違えましたね? 駄目じゃないですか、男の人と伊波さんを一緒にしたら」 「間違えてない。こいつの親父が、高町兄なら殴られても防御できると言ったんだ」 杏子がしれっと言った。 それなら事前に教えて欲しかったと恭也は思う。 「……お互い、殺されないように頑張りましょう」 小鳥遊がしみじみと言った。恭也は返事をすることができなかった。 夜、ワグナリアになのはとぽぷらたちは集合していた。 店内の明かりは消え、周囲に人の気配はない。屋根裏には山田がいるはずだが、今の時間に外には出てこない。 「なのは、早速ジュエルシードの反応だ!」 「レイジングハート、お願い」 『Set up』 なのはがバリアジャケットを装着する。 「ポプランポプラン、ランラララン!」 「それ、必ず唱えないといけないのか?」 ぽぷらが元気に、佐藤がげんなりと光に包まれる。ぽぷらはセーラー服に木の枝、佐藤はキッチンの制服を着て、手の平サイズまで縮んでいる。 「魔法少女ぽぷら参上!」 「……ま、魔法少女リリカルなのは見参!」 二人並んでポーズを決める。 「なのは、別に付き合う必要はないんじゃ?」 「にゃはは。つい」 なのはたちは星の瞬く夜空を飛行する。 反応があった場所は、ワグナリアからそれほど離れていない路地だった。 なのはたちは地面に下り立ち目を丸くする。 マントを羽織った小鳥遊が、黒衣の魔法少女、大型の狼と一緒にいた。ユーノが感知したのは、小鳥遊のジュエルシードだったのだ。 時間は少し前にさかのぼる。 バイトを終えて帰路についた小鳥遊は悩んでいた。 「高町さんも美由希さんも、絶対俺のことロリコンだと思ってるよな」 兄と姉の鉄壁のブロックに、小鳥遊は今日一度もなのはと会話できなかった。 「せっかく先輩以外の心のオアシスができたのに、酷い!」 どうにか誤解を解かねばならないが、小鳥遊の問題はそれだけではない。 「それにしても、これ、どうしよう?」 小鳥遊は首から下げていたジュエルシードを取り出す。 昨日はやけにテンションが上がって気にならなかったが、現実にはあり得ないことの大連発だった。 魔法の使い手となり、同じ魔法使いの女の子と戦った。しかも狼女まで現れた。普通なら夢だと思うところだが、この宝石が確かな証拠だ。 この宝石を使えば小鳥遊の夢は叶うかもしれない。だが、冷静になった今では得体の知れない力に頼る気にもなれない。 「こんなこと、誰にも相談できないし」 その時、電信柱の裏で影が動いた。 「猫? 犬?」 覗きこむと、昨日出会った女の子がいた。今日は黒い普通の服を着ている。寄りそうように狼形態のアルフもいた。 「私の名はフェイト・テスタロッサ」 「小鳥遊宗太です」 名乗られて、反射的にこちらも名乗る。 「今日はあなたにお願いがあって来ました」 フェイトがおずおずと言う。人にどう接したらいいかわからない。そんな戸惑いが伝わってくる。 「喜んで!」 小鳥遊は鼻息荒く頷いた。 「……まだ何も言ってない」 「どんなお願いだって聞きます!」 詰め寄ってくる小鳥遊に、フェイトは若干後ずさりする。 アルフが小鳥遊とフェイトの間に強引に体を割り込ませ、毛を逆立てて威嚇する。しかし、小鳥遊の視界にアルフは入っていない。小鳥遊の趣味からすると、狼アルフは大型過ぎる。 フェイトは小鳥遊から少し距離を取り、ジュエルシードと小鳥遊に起きた変化について説明をし、最後にこう付け加えた。 「私はジュエルシードを回収しています。あなたにもそれを手伝って欲しいんです」 昨日のプレシアの指示は、小鳥遊の手を借りろというものだった。 それを聞いた時、アルフは最初耳を疑った。 普段、プレシアは母親でありながら、フェイトに冷たい。それなのに、協力者を指示するなんて珍しいこともあるものだ。 (まあ、あの女なりに、娘を心配していたということか) アルフは少しだけプレシアを見直した。小鳥遊の性格はかなり変だが、実力は折り紙つきだ。後は、自分がなるべくフェイトに近づけないようにすればいい。 「はい。わかりました!」 フェイトの頼みを小鳥遊は快諾する。 「あの、集めている理由を訊かないんですか?」 「必要ありません!」 小鳥遊の胸のジュエルシードが光り輝き、魔王へと変貌する。 その直後、なのはとぽぷらが現れた。 フェイトが無言でバルディッシュを構える。 「……もしかしてあの人たちって、フェイトちゃんの敵?」 だらだらと脂汗を流しながら、小鳥遊が訊く。 「うん。右の子は初めて見るけど」 「……俺の知り合いなんだけど、戦わないといけないんだよね?」 「そうだよ。協力するって言ったんだ。手伝ってもらうよ」 アルフが牙をむき出して前に出る。 フェイトたちを前に、ぽぷらが右肩の佐藤に話しかける。 「ねえ、佐藤さん。あの人、かたなし君だよね?」 「間違いない。あいつもジュエルシードを拾ったか」 さすがのぽぷらも、今回は他人の空似とは思わなかったようだ。 「小鳥遊さん。あの子もジュエルシードを持ってる」 「え、じゃあ……」 「うん。早く回収しないと」 ぽぷらも小鳥遊も、互いにジュエルシードに取り込まれていると誤解していた。 「~~~~先輩、なのはちゃん、ごめんなさい!」 小鳥遊が両手をかざす。 危険を察知して、なのはとぽぷらが左右に跳ぶ。背後の塀が縮んでいく。 「縮小魔法? なのは、気をつけて!」 ユーノが広域結界を展開する。 「ぽぷらちゃん、一気に封印行くよ!」 「うん!」 「ディバインバスター!」 「必殺ぽぷらビーム!」 二人の放つ光線が小鳥遊に迫る。 「縮め!」 細く小さくなった光線を、タカナシは肉体で受ける。小さくなったとはいえ、まだそれなりの威力を維持していたはずだが、びくともしていない。 「ぽぷら、上!」 「ジュエルシード封印」 フェイトがバルディッシュを振り上げていた。 ぽぷらは咄嗟に木の棒で受け止める。 「きゃー! きゃー!」 木の枝が折れそうで、ぽぷらが半狂乱で泣き喚く。 「嘘」 フェイトは唖然としていた。 火花を上げながら、木の枝はバルディッシュの刃と拮抗している。これもジュエルシードのなせる業か。 「撃て!」 「ぽぷらビーム!」 無理な体勢から、ぽぷらがビームを撃つ。フェイトは横に移動するが、マントの端がビームに消滅させられる。尋常な威力ではなかった。 「フェイトちゃん! 邪魔しないで、なのはちゃん!」 小鳥遊がなのはの攻撃を受けながらも、フェイトの加勢に行こうとする。 「もしかして……」 「この子……」 小鳥遊とぽぷらの表情を見て、なのはとフェイトが同時に言った。 「「ジュエルシードに取り込まれていない?」」 「「へっ?」」 全員が動きを止めた。 とりあえず一時休戦となり、互いの変化について説明しあう。 フェイトとアルフは遠くから話し合いを見守っていた。話し合いなどするつもりはなかったのだが、小鳥遊が頼んでどうにか武器を納めてもらっていた。 「なるほど、小鳥遊はそっち側に付いたか」 「はい。すいません。約束してしまったので……」 正座した小鳥遊が、佐藤にそっと手を伸ばす。 「どさくさにまぎれて撫でるな」 佐藤が小鳥遊の手を叩き落とす。小鳥遊は悲しげに手を引っ込めた。 「でも、まさかジュエルシードと共生できる人がいるなんて」 ユーノは興味深そうに小鳥遊を観察する。どれだけ強い願望を持っているのか、計り知れない。 「ところで提案なんだが、この休戦もうしばらく続けないか?」 佐藤がフェイトとアルフにも聞こえるように言った。 「俺たちは互いにジュエルシードを集めている。それなら、まずはジュエルシード集めに専念し、集め終わったら、それを賭けて勝負すればいい」 「同時に見つけた場合は?」 「じゃんけんでいいんじゃないか?」 「ふざけるな。こっちは遊びでやってんじゃないんだよ!」 アルフが激昂する。 「ジュエルシードを一刻も早く集めたい。そこまでは一致しているはずだ。いちいち戦っていたら、時間と労力のロスだ」 そう言われると、アルフは反論できない。 手分けして探索した方がより早く終わるが、さすがにそこまで慣れ合う必要もあるまい。 「ねえ、そうしようよ、フェイトちゃん」 なのはも必死に呼びかける。 「目的があれば、ぶつかり合うのは仕方のないことかもしれないけど、何度も何度もフェイトちゃんたちと戦うなんて、私、やだよ」 「…………」 「お願いします!」 小鳥遊が頭を下げる。バイトの同僚と険悪にならないためには、これが最善の策だった。 「……わかった。それでいい」 「フェイト?」 「早く集められるならその方がいい。平気だよ。私は強いから」 フェイトが優しくアルフの頭を撫でる。 「決まりだな」 話し合いが終わるなり、フェイトとアルフは夜の闇に消えていく。 「ありがとう。佐藤さん。おかげで初めてフェイトちゃんと話し合いができました」 無邪気に喜ぶなのはに、佐藤は微妙な表情を浮かべた。 まさか、変身していると煙草が吸えないので、早く解決したいとは口が裂けても言えなかった。 目次へ 次へ
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攻略情報・対戦に関する談義・質問など、フリーコメント用のページです。 各キャラの対戦性能・対戦環境に関する談義などもご自由に。 「○○がわからない」「××はどうやって入手する?」などの質問をする前に 「FAQ よくある質問」か「各種解放条件」をチェックするか、 上部メニューの「Wiki内検索」から探しているキーワードを入力して検索しましょう。 ほとんどの場合、答えはすぐに見つかります。 攻略・対戦に関するコメント ※該当コメントの○にチェックを入れてコメントすると、その発言のすぐ下にレスを返せます。 名前 ユーリのセイバー出しっぱのタイミングがなかなかつかめないんですがなんかコツありますか? - 名無しさん 2015-10-28 08 29 38 もう報告が出ているとは思いますが一応までに。ストーリー6でヴォルケンズ二人→クロノと選択して行ったらドライブクリティカルではなくシールドブレイカーが出現しました。何か法則でもあるんだろうか……? - 名無しさん 2013-02-14 09 19 14 なお、その後改めてなのは・フェイト→クロノ、と選択して行ったら記述通りドライブクリティカルが出現。 - 名無しさん 2013-02-14 09 59 22 魔導師カードのニックネームの所に、「ユーリ」っていうワードはないんですかね? - 名無しさん 2012-12-28 01 43 24 シークエンス4のU-Dが倒せない倒し方教えて下さい - レイ 2012-12-22 16 24 38 まだ対戦テクニック使わないの前提だけど、FDB当ててクロスレンジで相手のアタックを上手くブロックできれば勝てる。どうしても無理なら遠距離で長押し射撃でも削って行けるけど時間が足りないかもだからFDBは当てた方が良い。とにかくダメージ抑えるのが大事。 - 名無しさん 2012-12-22 20 22 03 へぇ・・ほかの人はどうなんです? - 名無しさん 2012-11-20 19 12 38 いまさらじゃん、フェイトなら70切れるし安定して80台出せるだろ普通に。前のコメに答えたんだとしたらズレてんぞ。1戦にどんだけ掛かってるか聞いてんだろ、そんなもんキャラに依るとしか言えんが - 名無しさん 2012-11-19 17 31 17 タイムアタック、フェイトで104.75!スキルは - force 2012-11-19 08 51 58 スキルはクロスレンジパワー3、エアストライク、バックストライクです - force 2012-11-19 08 54 14 失礼失礼、一人あたり平均して約12秒ぐらいです - force 2012-11-20 07 28 47 皆さんは一人当たり何秒ぐらいで倒しますか? - 名無しさん 2012-11-03 06 53 55 タイムアタック - 名無しさん 2012-10-28 20 39 29 タイムアタックで一番速いタイムがだせるのは誰ですか?またスキルや戦い方なども教えてくれるとありがたいです。 - 名無しさん 2012-08-22 10 26 40 アインスで50秒台がいるが、詳しいやり方は分からない。自分は60秒台で限界だった。 - 名無しさん 2012-08-25 18 30 48 リインの重ねスフィア事故、王様の本ループ、ユーリのブロック AGC戦法で50秒切れる。スキルなんて攻撃系乗っけるしか選択肢無いから使う攻撃に合わせろとしか。一応wiki中にリインで43.67出したって書き込みがあるがこのタイムになるとどうやったら出るかさっぱり分からない - 名無しさん 2012-08-22 23 55 24 ごめんちゃんとコメント見てなかった。変態すぎるのいるんだな... - 名無しさん 2012-08-25 18 31 38 ありがとうございます。50秒切れるなんてすごいですね自分はレヴィで70.87が最短でした。重ね重ねで悪いのですが王様の本ループというのはどうやってやるのか教えてくれるとありがたいです。 - 名無しさん 2012-08-23 08 39 09 キャッチ LCAブリンガー(相手が居る側方向真横にアクセル) LCAブリンガー(真上方向にアクセル)×n。LCAブリンガーの入力は△○×同時押しで、1発目は直ぐ放し2回目は一瞬ディレイで最大9ヒット、とりあえず最低でも7ヒットさせること。Dクリ+エア&バックSで防御紙1.70、低4.70、普通&高7.70、超硬11.70sec程度で落とせる。ユーリ以外にはFD当て始動だから安定する代わりに48.00付近で限界、最速狙いなら他2人で運ゲーやるしかないと思うよ、まあ他にやり方あるかもしれないし頑張ってみて - 名無しさん 2012-08-23 22 09 29 間違えた、プレシア1発で落とすためにバーストパワー2だった - 名無しさん 2012-08-23 23 04 08 レヴィで68秒だしたのですが遅い方ですかね(笑)丁寧にご説明いただきありがとうございます。頑張ります - 名無しさん 2012-08-24 10 42 41 ぶっちゃけストーリーのアーマー付きU-Dはクロスの攻撃をターンで回避して硬直にキャッチ入れられるようになるのが一番手っ取り早い。硬直キャンセルしてこないから慣れればアタックの硬直も掴めるようになる - 名無しさん 2012-08-18 18 58 52 FINALでのシャマルは、ちょっと賭けになるけど、まず離れて、攻撃を防ぎ続けて、魔力がなくなってきたらフルドライブしてバースト当てて、その後は徹底的に防いだり逃げたりし続けるのが楽だと思う - 名無しさん 2012-08-18 10 26 29 ニコ動にあるTAのレヴィが何のスキルを装備しているのかわかる人いたら推測でもいいので教えてください - 名無しさん 2012-08-16 00 50 02 推測もへったくれも見ての通りのクロスレンジパワー2 エアストライク カウンターストライク - 名無しさん 2012-08-17 09 36 42 すいません見ていませんでしたありがとうございます。おかげさまで75秒でクリアできました。 - 名無しさん 2012-08-17 14 29 17 シングルのvsCOMでbgmは好きなのに変えられないの? - 名無しさん 2012-08-13 14 56 12 無いです - 名無しさん 2012-08-14 23 25 20 LCA - 名無しさん 2012-07-24 03 30 15 フェイト・テスタロッサの服のとりかた - アスベルJr 2012-07-14 11 21 32 取り方が何? - 名無しさん 2012-07-15 12 56 16 シングルモードのアーケードのキャラはほぼ出したんですが、UーDいわくユーリの出し方がわかりません、だれか助言をくださいm(_ _)m - ベルクト 2012-06-19 13 57 16 ストーリー - 名無しさん 2012-08-14 23 23 20 ここを何だと思ってるの?そんなことは聞くより探した方が早い。とりあえずSEQUENCE-Xクリアすれば良いだけ。 - 名無しさん 2012-06-20 16 36 11 FINALのシャマルは中距離で羽根弾を護盾で防いでダッシュ投げの方が楽だな - 名無しさん 2012-06-09 18 02 18 コンボ一覧にある「BGC」ってなんですか? - 名無しさん 2012-05-26 17 43 24 ブロックガードキャンセルです。対戦テクニックにもありますが、ブロック中に△+Rでブロック→EXアタック→ガードが即座に繋がるためブロックをガードでキャンセルしたように見えます。コンボではブロックで浮きを上げてアタックやキャッチの時間を稼ぐために使うことが多いですが、基本受け身が間に合います。ただしCPの受け身は防ぐことができます。 - 名無しさん 2012-06-03 22 12 39 一部キャラは - 名無しさん 2012-06-18 17 36 25 ↑ミス 一部キャラは確定するよ。移動必要なキャラはよくわからないけど確定出来るとしたらかなり難しい。 - 名無しさん 2012-06-18 17 39 09 シャマル - 名無しさん 2012-05-25 19 11 24 コメントログ